肝臓は、よっぽど状態が悪くならない限り自覚症状が出ません。
だから、私たちが肝臓の状態を知るには血液検査による肝臓の数値で判断します。

自覚症状がないからと言って数値を下げる努力をしないと重症な肝硬変や肝癌を招く恐れがあります。

血液検査で簡単に肝機能の状態がわかる


主にALT値、AST値、rーGTP値を検査することでわかります。
血液中に含まれるALT、ASTは、肝臓の細胞に多く含まれるもので、
細胞が壊れた時に血液中の中に出てくる酵素なのです。
肝臓の数値が高い状態だと(ALT値/AST値)、肝臓の細胞が壊れていることになり、肝機能が低下しているサインになります。

ALT値よりAST値の方が高い場合は肝硬変肝がんが疑われ、AST値よりALT値の方が高い場合は、慢性肝炎が疑われ、詳しい検査が必要となります。
rーGTP値はアルコール性の肝機能障害を調べるための値で、
アルコールを毎日たくさん摂取する人はこのrーGTP値が高くなります。

また、食べ物の消化に必要な物質である胆汁の流れが悪くなると
rーGTP値が上がってしまいます。
血液検査で正常値かどうかを調べ、どこかに異常が見られる場合は、
病気が進行してしまう前に速やかに詳しい検査を受けるようにしましょう。

肝臓の数値が高いことによるリスク


GPT,GOTはアミノ酸を作り出す酵素で主に肝臓に存在します。
GPT,GOTの数値が31IU/L以上の場合は、肝細胞が破壊され肝機能の障害を起こしています。
治療せず放置しておくと肝硬変になりますが、初期のうちはほとんど症状が現れません。
肝臓は沈黙の臓器と言われていますので、症状が現れるころは病気が進行している時です。

病気が進行すると手のひらが赤くなる・黄疸・赤い斑点がでる・出血傾向・女性化乳房(男性のみ)・
腹部静脈の怒張・食欲低下・むくみといった症状が現れます。
GPTの数値は基準値内でGOTの数値のみが高い場合は肝臓以外での病気の可能性があります。
γ-GTPはたんぱく質を分解する酵素で51IU/L以上が異常値です。
基準値を超えると、胆汁の流れが減少または停止し、胆汁うっ滞や胆石症といった病気を発症します。
胆汁うっ滞の症状は黄疸・全身のかゆみ・便の色が薄くなる・尿の色が濃くなる、
胆石症の場合はみぞおち右側に痛みや違和感を感じます。

ALPは326IU/L以上の場合,胆汁うっ滞・胆石症の他、
薬の副作用による薬物性の肝障害の恐れがあります。
全身の脱力感・黄疸・食欲の低下・かゆみ・発熱・嘔吐の症状が現れます。

総ビリルビンでは1.3mg/dL以上が異常数値で肝臓や胆管の病気が考えられます。
胆道閉鎖症になっていると、黄疸や便の色が薄くなる・尿の色が濃くなるといった症状が現れます。
また、胆汁うっ滞・胆石症・肝硬変・溶血性貧血の疑いもあります。

肝臓機能の数値ALTとは?


altはアラニンアミノトランスフェラーゼという酵素でGPTとも呼ばれています。
肝細胞だけに存在する酵素で、エネルギーやアミノ酸の代謝を担っています。

検査は血液採取で行い、30 IU/L以下が正常値,31 IU/L以上になると異常を示しています。
何らかの原因により肝細胞が破壊されたことにより、血液中にaltが漏れ出します。
要は数値が高いほど肝細胞が破壊され肝機能に障害があるということです。
異常値の場合、肝炎やうっ血肝障害・脂肪肝・肝臓がん・肝硬変・胆道系のがんの可能性を疑う必要があります。また、遺伝による影響もあると言われています。

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、病気になっても自覚症状がほとんど現れず、症状が現れた時にはかなり進行されていると考えられます。
そんな臓器だからこそ症状がなくても、気になるような方は定期的に検査を受けることが早期発見早期治療につながります。
alt値を下げるには、休肝日を作る、脂肪の多い食事を控えるなど食生活の見直しが肝臓の負担を軽減につながります。
肝細胞の修復のため肝臓に良いとされる食物を多く摂取することが効果的です。
また、食べ過ぎにも気をつけると良いでしょう。

肝臓機能の数値γ-gtpとは?


γ-gtpはタンパク質を分解•合成する酵素のことで、肝臓や小腸、膵臓などの臓器に含まれています。
肝臓の解毒作用も担っており、肝臓や胆管の細胞が壊れると血液中に流れ出しますので数値が高くなります。
そのため、血液中のγ-GTPの濃度を調べることで、肝臓や胆管が障害を受けているか調べることが可能なのです。

またアルコールを大量に摂取した後も、一時的に高い数値が計測されます。
γ-gtpの正常範囲は、男性50IU/l以下、女性30IU/l以下で血液を採取して検査を行います。
正常範囲を超えていた場合、アルコール性肝炎、薬剤性肝炎、慢性肝炎、脂肪肝、肝硬変、肝がんなどの病気の可能性を疑うことができます。
また遺伝による影響もあります。
とくにγ-gtpはアルコールに敏感に反応するので、毎日お酒をよく飲む人は注意が必要です。
体に症状が現れた時にはかなり進行している可能性がありますので、早期発見、早期治療の為にも定期的な検査をお勧めします。

γ-gtp の数値が高いことによるリスクは?


肝臓の状態は血液の採取で調べることが出来ます。
γ-gtpは肝臓の解毒作用に関わる酵素で、肝臓に疾患がある場合は高い数値が計測されます。
アルコールの飲み過ぎや肥満などが原因でγ-gtpが沢山作られ、肝臓や胆管から血液中にγ-gtpが溢れ出てくるため、肝臓や胆管が壊れたことの指標として利用されています。
特にアルコールには敏感に反応するし、γ-gtpが高い数値を呈します。

正常値は50以下ですが、100以下の数値であっても、節酒や禁酒によりすぐに正常値に戻っていきますが、値が100を超えてくるようであれば、必ず病院を受診するようにしましょう。
アルコールによる肝障害や薬による肝障害を発症している可能性があります。
200以上になることがあればアルコールなどの影響だけでなく、胆石などにより胆管が詰まる胆石症や、肝臓内で胆汁の流れが悪くなる胆汁うっ滞の可能性もあるため、より詳しい精密検査が必要となります。

血小板の数値も大事


肝臓は血小板をつくる働きも担っているので、血小板の数値で肝臓の状態を確認することもできます。
さらに肝臓の線維化の度合いを調べるγーグロブリや胆汁のうつ滞状態を調べるALPやγーGTPなどもあり、血小板の数値によっても肝臓の状態が確認でき、14万~34万 /μLが適正、14万 /μL未満であれば肝臓の線維化される可能性があります。

肝炎や肝硬変などで線維化が進行すると、血小板の作られる数が減少し、
また血流が滞ることで血小板が破壊されて数値が低くなります。

精密検査を行う場合


人間ドックや健康診断で行う血液検査でAST(GOT)やALT(GPT)やγーGTPの数値が
正常範囲を超えた場合、精密検査となる事があります。

肝機能検査は、ASTやALTの数値で判断する以外にも色々あります。
肝細胞がどの程度破壊されているかを調べる検査にAST、ALT、LDHが、
肝臓での物質合成機能を調べる検査にアルブミンやコリンエステラーゼ、
総コレステロールの数値
が判断基準になります。

それ以外に、肝臓での解毒機能が正常かを調べるために、
色素を静脈注射してその後反対側の腕から採血するICG試験などがあります。
また、腹部エコーやCTで肝臓の状態を見たり、心電図検査でASTやALTの上昇がある場合、
肝臓機能以外の疾患も考えられますのでさらに検査することもあります。